内面劇場

本の感想をメインに書いてます

2022-01-01から1年間の記事一覧

『異人たちとの夏』癒しと刺激のその先へ

夏本番でもないのに暑い日が続きますね。怖い話がたくさん出る季節になりました。私は今まで出会ったことがないのでどんなんかわかりませんが。出会っちゃう人によると、普通の人間と変わらないといいます。なので周りの反応で、ああ 違ったんか。と1人合点…

『城崎裁判』温泉って心底サッパリできるのです

志賀直哉の『城崎にて』を読みながら電車の旅をまったり過ごす。執筆の行き詰まりから紹介された城崎温泉で主人公である作家は二泊3日の奇妙な体験をする。道中読んだ本の内容に沿って城崎温泉の観光地を散歩している主人公が気がつくと本の世界、ちょっと逸…

歯根膜炎の応急処置に『排膿散及湯』はいいかもしれない

歯根膜炎になり、ひと月が経とうとしています。 本の感想が迷走して停滞しているところに追い打ちかけるように歯痛に悩まされた2月、せっかくなので、歯がムズ痒くなってから激痛になり、マシになってきた期間を記録してみました。 歯がムズ痒くなって歯医…

『名刀と日本人』日本刀と人の関わりは切っても切れない

日本刀は武器でありながら、守り刀のように神格的な要素をもつ不思議な存在です。武器としての用途を失ってもなお、その美しさから美術工芸品として現在でも高価なものに変わりがないのが面白いと思います。 この本は、日本刀と日本人の関わり方の一つとして…