内面劇場

本の感想をメインに書いてます

歯根膜炎の応急処置に『排膿散及湯』はいいかもしれない

歯根膜炎になり、ひと月が経とうとしています。

本の感想が迷走して停滞しているところに追い打ちかけるように歯痛に悩まされた2月、せっかくなので、歯がムズ痒くなってから激痛になり、マシになってきた期間を記録してみました。

  • 歯がムズ痒くなって歯医者に行くまで約一週間
    痛みの程度は、四六時中ムズ痒い~食べるとムズ痛痒いに変化し後半は鎮痛剤
  • 歯医者の翌々日から排膿散及湯服用して4日目に激痛治まる
    食事は流動食。極力、噛まない。あと鎮痛剤必須
  • 完治してないが、ムズ痒~激痛を越えたあたりまで約2週間かかった

■2月初めに、なんだか奥歯がムズ痒くなった。以前、歯が痛くなり、歯医者に行ったところ、虫歯もなく異常もみられないため、ストレス(又は肩こりなど)で影響がでてるんじゃないか、ということがあり、今回も公私でストレスのかかることが重なっていたため、しばらくしたら治まると様子見。

冷温にも甘いものにも左右されることないので問題なく食べていた。しかし、ムズ痒さが若干の痛みに変り、ここ3年ほど歯医者はご無沙汰で、しばらくぶりに近くにできた歯医者が日曜もやってると知り、予約してみた。

■歯に違和感を感じてから歯医者に行くまで約一週間。ムズ痒さの強度は増していたが、歯根膜炎というものを知らない私は、ガンガンその歯を使って普通に食べていた

レントゲンでの先生のみたてにより、私の訴えているムズ痒い歯は、銀を被せているので虫歯かどうかは開けてみないと分からないと。ただ、歯根膜が炎症起こしているからそれが原因じゃないかということだった。隣の奥歯の下に菌がいるが、さほど悪さをおこすほどではないとのこと。食いしばりぎみではあるせいか、噛み合わせの調整をされた。因みに、別の歯(渦中の歯とは全く別の場所)に虫歯があるので、次これ治療しましょうね、その時にまだ症状があれば被せをとって調べましょう。と、痛み止めなどなく終了。因みに虫歯治療のため次の予約は4週間後。そんな感じだったので、私も気軽な気持ちでいた。

■歯医者へ行った翌日、月曜日にはムズ痒さは痛みに変ってきて、鎮痛剤を必要とする状態に。タイミングの悪いことに、今月は仕事を休んだり、勤務中に歯医者へ行くことは難しい状況だったため、火曜日、会社近くの薬局で、「排膿散及湯」を買って服用をはじめた。

排膿散及湯は一日3回、大人は1回3錠~6錠と幅があり、薬局の人が始めの3日間くらいは6錠飲んで、腫れが引いても3日くらいは続けて3錠を飲むことを勧めてくれたので、6錠を食前または食間に飲んだ。
以降、食事は流動食に切り替えた。

■服用してから3日間、絶望の激痛地獄だった。頬も腫れだした。排膿散及湯は痛み止めではないので別に鎮痛剤が必要だった。鎮痛剤は4時間程度しか効かず、薬が切れると、ジワジワと左側の奥歯がズキンズキンと脈打ち、段々と痛みがこめかみや、舌、首、肩(全部左側だけ)に広がって、私の場合とくに、舌が半分噛み千切られるかのような痛みが一番辛かった。仕事中も頭の中は常に「痛いな、痛いな」ばかり。睡眠も十分にとれず、鎮痛剤は用量無視で飲み続けた。
 家族には仕事帰りに寄れる別の歯医者探した方がいいのでは?といわれたが、診てもらった時に症状が治まる期間を聞いたところ「2、3週間かな・・・」って感じだったので、治療で即治るものではないんだと私は判断し、排膿散及湯と鎮痛剤で乗り切ることに。その判断が良かったかどうかはまだわからない。

■4日目にして急に痛みが和らいだ。昨晩、もはや鎮痛剤は効果なく、もう用量達していたこともあり、てっきり飲みすぎて効かなくなったと思い朝まで鎮痛剤は飲まずにガマン(相当なガマン)していた。なので4日目起きてまず、排膿散及湯を6錠飲み身支度をしている際にふと「あれ?痛みが治まってる!?あんなの激痛だったのに?」と心底ビックリ。
なんと、4日目から痛みは疼き程度となり、鎮痛剤は一回も使用することなく過ごすことができた。昼食の際に、奥歯に食べ物が詰まっているのかと舌で触ると患部の外側歯茎が腫れていることに気付く。これが排膿ということなのか、白い膿がたまりだした。

■7日目、本日から排膿散及湯を4錠に減らして飲むことに。
まだ膿が出きっておらず腫れており噛むと浮く感じと、患部に当たる内側の頬に口内炎も出来てしまったので、しばらくは3回4錠を続ける。
7日目より夕飯は、流動食から普通のご飯に切り替えた。とはいえ、弾力のあるもの、硬いものはまだ無理なので、それ以外のものでゆっくり時間をかけて食べるようにした。

■9日目、口内炎は治まってきたが膿は出続けている。患部を舌で触ると塩味を感じるのはなんだろう? 歯茎の腫れは小さくなってきたものの膿は常に一定の大きさで、少し押すとサラサラした白いものが少し流れ出し、また溜まっている状態。膿は何の味もしないし悪臭もない。
 次歯医者へ行くまであと10日ほど。それまでは排膿散及湯を服用し続けることにする。

 

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 まだ完治とはいきませんが、歯医者へ行って、とくに抗生物質や、鎮痛剤を処方されない場合の応急処置として排膿散及湯は心強い漢方薬だと思いました。
パッケージ(ジェーピーエス製薬㈱)に、<炎症を鎮め、膿を排出する>とあり、効能・効果として<歯肉炎、扁桃炎、化膿性皮膚疾患の初期又は軽いもの>とあります。
激痛が治まったのは4日目なので、薬局の方のおっしゃった、2,3日は6錠という期間とだいたい合うので、飲まなかったらもっと激痛が続いてたのかなぁ。
ただ、痛み止めの効果はないので、ロキソニンSなどの鎮痛剤は必要、いや必須です。

 歯根膜炎になった歯は、なるべく使わないで休ませるほうがよいそうです。
私は左側の奥の歯でした。逆の方で噛んだとしても響くし、その片方も疲労させてしまっては困るので、痛みがある間は、毎食流動食にしていました。
 それにはドラッグストアなどで売ってる、『介護食』がとても役立ちました。1袋100g~120gと一食で済ますには私には量が少ないので、組み合わせて食べていました。けっこう種類が豊富で、なかには魚と野菜をそれぞれペーストにして、形をそれっぽく整えて一つの料理として完成された商品もありました。どれもお湯であたためるか、容器に移して温めれば出来上がりで簡単ですし、すごく助かりました!
また、スーパーの売り場ではおかゆが、お椀型パックになって売っているのもあり、量としてはこちらのほうが多いです。温めなくても食べれるし便利です。しかし、ほんとうに米と梅干1個とか、米と卵だけとかなので、野菜ジュースやビタミン配合のゼリー飲料など一緒に取り空腹を満たしていました。

今の段階として原因が歯根膜炎だけだったのかわかりません。次の歯医者の予約が4週間先だろうと、この先診てもらえる安心があるので、排膿散及湯と鎮痛剤で耐えてきましたが、もし平日仕事に余裕があるのなら、激痛に変った時点で歯医者に連絡して診てもらったと思います。

とりあえず『排膿散及湯』今後の為にも、常備薬として保管することにしました。
違和感を感じてからすぐ飲み始めるようにしたら激痛になる前に治まるかもしれない。