内面劇場

本の感想をメインに書いてます

『吸血鬼の花嫁』女性が活躍する呪いを解いてハッピーエンドな物語

吸血鬼というと、人の血を吸う危ないヤツだから、徹底的に仕留める必要があって、例えば心臓を杭で打つとか、銀の球打ち込むとかニンニクだとか祈りだとかで倒された吸血鬼が、昇る朝日と共にサラサラ……と存在まで消される。みたいな、とにかく吸血鬼になっ…

『太平記ビギナーズ・クラシック』全巻読んだ気になる優れた要約書

全40巻もの超大作が、文庫本1冊に濃縮され、しかも現代語訳なので理解もしやすく大変ありがたい本です。 各巻の盛り上がりの部分を現代語訳と本文の抜き出し、それ以外はあらすじで要約しています。要約部分が多いと、物語として味気ないものになるかと思い…

自分がダメになるゲームを知った

1年続けたパズルゲームを消しました。 どうも私は3マッチして消すとかいう簡単パズルゲームが大好きみたいで、止まらなくなります。 歯止めはあって、課金はしてません。ステージをクリアしても満足より、続けたい依存が強く、1日の仕事以外は、そのゲーム…

『夢と幽霊の書』幽霊は夢であってほしい

夢(寝ている間に見ている夢)または幽霊にまつわる不思議な話を集めて、セクションごとに振り分けて集約された本です。 この本で取り上げられている数々の夢は、複数人が同じ夢を見たり、また、予知夢のような現実とリンクする夢など。そして、ここにいるは…

『異人たちとの夏』癒しと刺激のその先へ

夏本番でもないのに暑い日が続きますね。怖い話がたくさん出る季節になりました。私は今まで出会ったことがないのでどんなんかわかりませんが。出会っちゃう人によると、普通の人間と変わらないといいます。なので周りの反応で、ああ 違ったんか。と1人合点…

『城崎裁判』温泉って心底サッパリできるのです

志賀直哉の『城崎にて』を読みながら電車の旅をまったり過ごす。執筆の行き詰まりから紹介された城崎温泉で主人公である作家は二泊3日の奇妙な体験をする。道中読んだ本の内容に沿って城崎温泉の観光地を散歩している主人公が気がつくと本の世界、ちょっと逸…

歯根膜炎の応急処置に『排膿散及湯』はいいかもしれない

歯根膜炎になり、ひと月が経とうとしています。 本の感想が迷走して停滞しているところに追い打ちかけるように歯痛に悩まされた2月、せっかくなので、歯がムズ痒くなってから激痛になり、マシになってきた期間を記録してみました。 歯がムズ痒くなって歯医…

『名刀と日本人』日本刀と人の関わりは切っても切れない

日本刀は武器でありながら、守り刀のように神格的な要素をもつ不思議な存在です。武器としての用途を失ってもなお、その美しさから美術工芸品として現在でも高価なものに変わりがないのが面白いと思います。 この本は、日本刀と日本人の関わり方の一つとして…

『死霊解脱者物語聞書』世の中には嘘のようなホントの話があって

累-かさね この名の女性は有名ですよね。様々な物語がつくられていますが、それらの大元となった、とある村で起こった事件を実体験された方々から聞き書き起こした本です。 死霊解脱物語聞書をWeb検索すれば沢山の情報が載せられています。それで殆ど分かっ…

『瑠璃宮夢幻古物店(全7巻)』自分が選んだモノなのか、モノに選ばれたのか。

古いものは好きですか? 私は古本や古道具など好きなほうです。時代を経て自分の元に巡ってきたんだなぁと思うと、歴史を直接感じることができて感慨深くなります。反対にかつての所有者がどのような気持ちで手放したのか。ふと、気になってしまいます。誰が…

『星の王子さま』愛されて、翻訳は星の数ほどあるスーパースター

今やこの題名を知らない人はいない。と断言できる世界の名作のひとつではないでしょうか。 そのわりに、じゃあ内容を詳細に話せるかと言われれば、あまり詳細に語れるほど正直記憶してない。というのもこの物語の特徴ではないかと思うのです。 因みに私が思…

1年ぶりだと新鮮に思える日常のこと

先日、コンサートに誘っていただき、1年ぶりにホールなる場所に訪れました。振替公演だったので、もっと人少ないかと思ったら割と満席で。皆さん1年強、大事にチケット持ってたんですね。ご本人もとても感謝されてました。 チケットの半券に名前と電話番号…

『怪談と名刀』刀工についても勉強になる刀剣ダークファンタジー

刀剣好き怪談好きに持ってこいのこの本は、日本刀をメインにした28作からなる逸話集です。 日本刀も名刀になると「号」がつけられますが、その由来となる逸話が載っています。 日本刀は古来より神的な役割をもっているせいか話の中も妖怪退治ものが多く、悪…

『どこかにいってしまったものたち』~片づけなくても大丈夫。脳内で整理できてます。

注:別に片づけが苦手な人のための収納術の類の本ではありません。 「不思議の品売ります」 手の込んだ創作カタログ本。とでもいいますか、クラフト・エヴィング商會が取扱ってきた商品の中で明治時代の商品から始まり、大正、昭和と、どこかにいってしまっ…

ブログに興味持って悩むこと5年ばかり経ちました

ようやっと。 ようやっと、自分もブログを始める決意がつき、こうして書き始めることができました。いろんな方のブログがとてもとても参考になり、背中を押してもらいました。ありがとうございます。 「ブログやってみたいな~」と思っては、でも難しそうだ…