内面劇場

本の感想をメインに書いてます

『どこかにいってしまったものたち』~片づけなくても大丈夫。脳内で整理できてます。

注:別に片づけが苦手な人のための収納術の類の本ではありません。

「不思議の品売ります」

手の込んだ創作カタログ本。とでもいいますか、
クラフト・エヴィング商會が取扱ってきた商品の中で明治時代の商品から始まり、大正、昭和と、どこかにいってしまった商品のわずかな資料を集めた「不在品目録本」です。

目録を少し紹介しますと
 ・硝子蝙蝠
 ・万物結晶器
 ・アストロ燈 (大ヒット商品だったとか・・・)
 ・時間幻燈機

どうです?商品名を聞いただけで、なんだかワクワクしませんか。

この本に登場する、かつて存在したであろう とっても不思議な商品の説明書やパンフレットがすべて著者による手作りなのです。

それぞれの商品を時代ごとに紹介しているのですが、パンフレットや説明書のデザインを作るだけではなく、説明文もその時代に合わせた文体や字体で、しっかり細かく作りこまれているので本当にその商品が存在していたのではないかと錯覚してしまいます。

これらの作業については三代目として引き継いだ著者が、最後の項、「平成」でお話しされていますので、始めにそこから読んでも、楽しめると思います。

 

そして、著者は読み手にも「どこかにいってしまったものたち」に、思いを馳せることをお勧めされてます。
この本を通じて、引き出しや押し入れに仕舞い込んだものを見つけてみてください。
あの頃大好きだったもの、大事にとってそのまま忘れてしまったもの。
懐かしく、また新しい発見に繋がるかもしれません。

 

私は…そうですね。部屋を片付けようとして、読みふけったり、思い出に浸ってしまい結局、片付かないタイプなので、脳内で整理しておけば大丈夫です!

あ、こんな時こそ、この本に紹介されていた『万物結晶器』で結晶化できれば思い出の品々がコンパクトにまとめられて、お部屋もスッキリ出来たというのに…!!

 

お読みくださり ありがとうございました。