内面劇場

本の感想をメインに書いてます

『怪談と名刀』刀工についても勉強になる刀剣ダークファンタジー

 

 

刀剣好き怪談好きに持ってこいのこの本は、日本刀をメインにした28作からなる逸話集です。

日本刀も名刀になると「号」がつけられますが、その由来となる逸話が載っています。

日本刀は古来より神的な役割をもっているせいか話の中も妖怪退治ものが多く、悪を断ち切る意味合いが強く込められていたのかもしれません。

如何にこの刀が優れているか、主人にとって勝利を与える存在かということが読み手に伝わるようにドラマティックに作りあげられているので、それぞれ短編ながらも、読み応えのある作品です。


そしてもう一つ、楽しいと思ったポイントは話の後に、登場した刀剣を作った刀工について著者が解説をしているところです。
日本刀は、真正を見極めることはとても難しいので、著書の見識が全く正しいかは正直わかりませんが、明治時代から昭和中期のまだ日本刀や軍刀が身近にあり、趣味で刀剣研究をされていた著者ならではの知識が学べて勉強になります。

 

私は日本刀も好きですが、元々宝剣など伝説から入ったので、やはりウソだとしても逸話がある刀剣というのはファンタジーですよね。好きです。

 本のあとがきによると、もともと本書は、昭和10年に刊行されており、その中から怪談色の強いものを精選されたそうです。じゃあ後何作品か刀剣にまつわる話があるってことですよね?気になる・・・いつかそのまま復刻してくれんかね

 

お読みくださり ありがとうございました。